『ブルー・マーズ』(上・下)

あらすじ

地球の治安部隊は撤退し、無血革命は成功するかに思われた。だが、和平交渉中、過激な一分派が宇宙エレヴェーターに攻撃を開始する。第一次火星革命の悪夢が繰り返されてしまうのか? 壮大な火星入植計画をリアルに描きSF史上に不滅の金字塔を打ち立てた、『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』に続く〈火星三部作〉の完結編。ヒューゴー賞ローカス賞受賞。

カバーより

あらすじ

憲法を制定した火星政府は、地球との交渉の末についに念願の独立を勝ち取った。人びとは自由を謳歌し,多様な文化が共生する火星ならではの社会システムと新たな文明を発展させていくが……。赤い荒野から緑の大地へ、そして青い大洋を持つ人類の第二の故郷へと劇的に変容してゆく火星の姿を、人びとの綾なす人間ドラマとともに壮大なスケールで描き上げた大河三部作、堂々完結。

カバーより

キム・スタンリー・ロビンスンの火星三部作、ついに完結篇の『ブルー・マーズ』が邦訳されたようです!発売日は4月21日とのこと。一作目の『レッド・マーズ』の発行が1998年なので、実に19年…。二作目『グリーン・マーズ』にしても2001年発行で実に16年…。やっと完結です。ずっと待ち望んでいましたが、もう翻訳されないと思っていたので、嬉しい驚きです。他の続篇が邦訳されず完結していないSF作品も、これに続いて欲しいと思います。

どうやら『レッド・マーズ』はTVドラマ化が検討されていて、当初は2017年1月に放映される予定だったようです。今回『ブルー・マーズ』が邦訳されたのも、それが影響していたのかもしれません。しかしTVドラマ化は、製作が一時停止している模様。TVドラマもぜひ観てみたいものですが、スケールが大きい作品なので、映像化は大変だと思います。
http://www.cinematoday.jp/page/N0081518

さすがに前作から時間が経ちすぎて、これまでのストーリーはすっかり忘れてしまいました。主人公達がやたら口喧嘩していた印象しか残っていません。火星のテラフォーミングをリアルに描いたとして、当時は評価が高かった作品でしたが、火星の実際の映像を見ることができるようになった現在でもまだ通用するのでしょうか。前作を読み返して、発売を待ちたいと思います。

前作の感想はこちら

『レッド・マーズ』感想はこちら

『グリーン・マーズ』感想はこちら