2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『天冥の標9 ヒトであるヒトとないヒトと』(Part1・Part2)

M(メニー・)M(メニー・)S(シープ)を立て直すために、皆で力を合わせるシリーズ第9弾のPart1では、ラゴスが記憶を取り戻し、《救世群(プラクティス)》がセレスで何をしているのかが明らかになる。カドムたちは地表への旅を終え、復活を遂げたアクリラ…

『天冥の標8 ジャイアント・アーク』(Part1・Part2)

シリーズ第8弾のPart1は、シリーズ第1弾をイサリの側から見た物語。ようやく最初の物語に繋がった。両方合わせて読むと事情がよくわかる。また、文字通り暗闇に閉ざされて終わったシリーズ第1弾に、希望の光が差し始める。イサリはM(メニー・)M(メニー・…

『天冥の標7 新世界ハーブC』

惑星セレスの地下シェルターで暮らし始めたスカウトたちの物語。シリーズ第1弾の植民地メニー・メニー・シープの成り立ちと、それを支えた《議会(スカウト)》の物語でもある。手に負えない状況のもと、混乱と凄惨と堕落を極めながらも、たくましく必死で生…

『天冥の標6 宿怨』(Part1〜Part3)

シリーズ第6弾は、Part1〜Part3まであり長い。Part1では、《救世群(プラクティス)》の議長モウサ・ヤヒロの長女イサリ・ヤヒロが、スカウトの少年アイネイア・セアキとスカイシーで出会い、友情を育む。Part2では、イサリと妹のミヒルがセレスを訪れ、テロ…

『天冥の標5 羊と猿と百掬の銀河』

お次は、宇宙を開拓する懸命で可憐な農家の人々と、それを見守る《亡霊(ダダー)》の物語。まずは「百掬」が読めないが、「ひゃっきく」とルビがふられている。たくさん掬(すく)うという意味だろうか。これまで「羊」に展開して偽薬売り(ダダー)と名乗…