購入予定
- 著者:原尞
- 出版:早川書房
- ISBN:9784150309121
知らないうちに出ていました。本当に久しぶりの新作。彼のデビュー作の『そして夜は蘇る』は、かなり印象的な作品でした。ハードボイルドな主人公沢崎の生き方もかっこよかったけれど、それ以上に印象的だったのは、沢崎の因縁の友人と一瞬だけすれ違うシーンの鮮烈さでした。二人の関係がこじれているがゆえに、このシーンは映画のワンシーンのように鮮やかで、印象に残りました。今回のこの作品も、この沢崎を主人公としたシリーズの続編のようです。
作者の原氏はずいぶん寡作のようで、その後1冊はわりあい早い時期に出ていたのですが、それからしばらく作品が出ませんでした。今見るとデビュー作は1995年に発行されているので、10年でやっとシリーズ4作目です。あまりに長すぎて、このシリーズがまだ続いていたとは思っていなかったです。というか、3作目は買ったかどうか、すでに覚えていません。買っていないような気もします。でもシリーズがまだ続いていたのはうれしい驚きでした。楽しみです。