『無常の見方』

 日本人の言う「無常」には、移り変わるものに対するはかなさといった感傷が含まれている。そうではなく、仏陀が語った本来の意味の「無常」とは何かを、初期仏教であるテーラーワーダー教のスマナサーラ長老が解説する。全ての物は変化する。変化するからこそ目は光を捉え、耳は音を捉えることができるのだそうだ。この時間の流れに対する概念は、『時間衝突』のそれに通じる所があるように思う。