はてなブログに移行しました
はてなダイアリーが2019年春に終了するということなので、これまではてなダイアリーに書いていた内容をはてなブログに移しました。
移行は文字を移すだけならば自動でできるのですが、レイアウトがすっかり崩れてしまってました。書影が大き過ぎるし、サイズもバラバラで、読む気になれません。せっかく書影の右に書籍概要がくるようにしていたのに、それも壊れていました。かといって、私の知識ではCSSの追加で簡単に直せるものでもありませんでした。テーマも違ってるし、CSSやHTMLの基礎知識がないので、「こんなレイアウトにしたい」というイメージはあっても、なかなか思うようにいきません。
やりたかったこと
使用テーマ
テーマは KOALAを使わせていただきました。
- レスポンシブデザイン
- 一つひとつの記事が独立している
- カスタマイズの解説があり、なんとかいじれそう
- 何よりデザインがきれい
最初は、シンプルできれいで、記事がつながっていないデザインのものを探していました。多くのテーマは記事と記事の間が線で区切られているだけで、ダラダラつながっています。こちらのテーマは記事と記事の間に背景色が入るため、記事ごとに独立したデザインとなっていてわかりやすいところがよくできてました。まずはこれがテーマ選択の上で重要なポイントでした。
途中他のテーマに変えてみたりもしたのですが、KOALAのデザインのきれいさに、他のテーマでは考えられなくなってしまいました。
ただ、KOALAで気になったのが文字の小ささ。文字が小さい方がレイアウトではきれいに見えるというのはわかるのですが、記事の読みやすさを考えると文字は大きい方がいいですよね。特にスマホ画面では小さすぎます。最終的には全体の文字をひとまわり拡大しました。本当は行間ももう少し広げたかったのですが、そこは目をつむりました。
アフィリエイト枠
アフィリエイト枠でなくても、左に適当な大きさのイメージ、右に概要、下に説明文というボックスデザインのものがあればそれで良かったのですが、コピペでできるカスタマイズ用CSSとして紹介されているものに、思うようなものが見つけられませんでした。
それに近いものは、やはりアフィリエイト枠。「カエレバ」や「ヨメレバ」など、簡単にアフィリエイト枠が作成できる便利なサイトもあり、さらにそれをカスタマイズするCSSなども多くの方々によって公開されているようです。これでなんとかできないかと検討しましたが、デフォルトとなっているAmazonのサイトの見た目が好きではないし、購入先を増やしたいわけでもない。だいたい、私の書いたレヴューはすでに絶版となっているものも多いのです。「カエレバ」「ヨメレバ」は画像が表示されないこともよくあるというコメントも見かけたため、これはやめました。
もう少し自由度が高いものはないかと探して、見つけたのがこちらの「カッテネ」。
→カエレバやヨメレバより使い方が簡単なカッテネ作った|クリックもされやすいよ
画像に影も付いていていい感じです。しばらくこちらで作業していました。
カスタマイズのボックスデザインを色々と見ていると、あらすじ用の引用枠をタイトル付きのケイ囲みにしたくなりました。
「カッテネ」にあらすじ用の枠を追加しようといろいろ試しましたが、購入ボタン部分のコードが長く私には複雑すぎて、枠が思うように作れませんでした。仕方なくこれも断念。
もっと簡単なものがないか探して、次にトライしたのはこちらのコピペでできるテンプレート。
→収益増加!カエレバより綺麗なアフィリエイトリンクをコピペで設定 | iscle [イズクル]
シンプルだったので、なんとかレイアウトできそうでした。
「カッテネ」を真似て書影に影をつけ、書籍概要のリストはマークを非表示に、あらすじ部分の引用枠は、サルワカさんのボックスデザイン「【CSS】おしゃれなボックスデザイン(囲み枠)のサンプル30」のアレンジで、囲みケイが一部切れてそこにタイトルが入ったボックスを作ることができました。
また、せっかくのレスポンシブデザインなので、画面が狭い場合には、書影が書籍概要の上に来るようにしてみました。これで、スマホを縦にした時と横にした時で表示が切り替わるように! わーい♪
こうして、書籍部分の枠はこんな感じにできあがりました。購入ボタンはCSSには残していますが、表示しないようにしています。書籍見本として入れているのは、少し前に読んで面白かった1冊です。落合氏、すごい方です。
- 著者:落合陽一
- 出版:幻冬舎
- ISBN:9784344032170
リンク貼り直し
CSSの目処がついたので、書影やタイトル部分のリンクを貼り直す作業に入りました。リンク先は主に本の通販サイト「honto」です。前身の「bk1」は、本の通販の先駆けでした。なので古い本でも書影が数多く登録されています。HTMLのベースを作り、ひたすらコピペです。
他にも、はてなダイアリーのID記法で貼っていたリンクが全て機能しなくなっていたので、貼り替えました。せめて自分の過去記事へのリンクぐらいは、移行の際に自動で変更されるようにしてもらいたかったです。また、他のはてなユーザーさんの記事へのリンクも切れてしまっています。はてなダイアリーの終了とともになくなってしまうダイアリーもあるでしょうから、こちらは放置です。
また、面倒だったのがキーワードリンク。いちいち文中にHTMLが差し挟まれています。うざったいので見つけては削除。もっとも、こちらはリンクされない形でインポートすることもできたようです。もう気合いで削除しました。
見出しなど
見出しなどもあらすじのボックス同様、サルワカさんの「CSSのコピペだけ!おしゃれな見出しのデザイン例まとめ68選」を参考にアレンジして、上のh4の見出しや蛍光ペン風アンダーラインなどを取り入れてみました。
FontAwesom
h5の小見出しはこんな感じに。見出しには、WEBで使えるアイコンのFontAwesomを使ってみました。本と栞のアイコンだそうです。本はわかりますが、栞はわかりづらいですね。
いろいろ整理
カテゴリーを整理しなおしました。レヴューについては、アイテム、ジャンル、作者で分類。また、今更な記事でコメントもないものは削除しました。個人的に思い出深いものは残してあります。
今後について
読書量が減ってるのが問題ですが、がんばって移行したので、少し書こうとは思っています。現在は『レッド・マーズ』の三部作を読書中。新しく出た『ブルー・マーズ』だけでは、人物関係がどうなっていたのか思い出せなかったため、結局前作4冊分を読み直しています。
Netflixオリジナルドラマ『ダーク』
はてなブログ
Netflixのドラマで面白いSFがあったので、紹介しようと感想を書きましたが、もうすぐはてなダイアリーが終了するということなので、需要があるかどうかはさておき、はてなブログへ移行を考えています。・・・が、そのまま移行したのではレイアウトが崩れるので、しばらく時間がかかりそう。とりいそぎ、はてなダイアリーの方へ感想だけ掲載しておきます。
『ダーク』
ドイツで制作されたNetflixオリジナルドラマ。複雑なストーリー構成の作品で、過去と未来を縦断して伏線が張り巡らされていて面白い。重厚感のある映像や音楽も魅力。
舞台は、広大な森に囲まれた小さな町ヴィンデン。町には原子力発電所があるが、脱原発政策により2020年の停止が決定している。この町で少年が行方不明となって2週間、警官のウルリッヒたちは捜索を続けていた。ヴィンデンは犯罪の少ない町ではあったが、ウルリッヒの弟マッツも33年前に同様に忽然と姿を消し、以来行方不明となっていた。
高校生のヨナスは父の自殺でPTSDを患い、治療のため休んでいたが、新学期が始まり登校。友人バルトシュの提案で、夜遅く森の洞窟へと出かけた。すると洞窟の手前で異様な音と光の点滅が。怯えて逃げ出したヨナスたち。気がついた時には6人の子供たちのうちの1人がはぐれ、そのまま姿を消してしまった。
夜が明けて大規模な捜索が行われる。すると森で1人の少年の遺体が発見された。その遺体は、目の周りが焼け焦げ、鼓膜が破れていた。
当初ミステリーかと思って観ていたら、実はタイムトリップを扱ったSFだった。事件が起きるのも少し未来の2019年だ。
登場人物が多く、過去のエピソードなども紹介されるので、子供時代と大人になってからの人物像を同期させながら観る必要がある。登場人物のそれぞれの時代の写真も折りに触れ紹介されるのだが、一度観ただけではなかなか把握しきれない。
物語は主に4つの家系の人々によって展開する。彼らの行動は、時代を超えて複雑に絡みあっている。ストーリーが進むに連れて、各家系の家族構成を整理しないとわからなくなってきた。最初は人物の見分けもつきにくかった。字幕では苗字まで紹介されず、家族写真のみで家族とわかるものもあり、把握するのはけっこう大変だ。
以下が整理したその家族構成。続柄は、各家系の1行目に挙げた人物から見た続柄。
カーンヴァルト家
ニールセン家
- ウルリッヒ・ニールセン…警官。ヨナスの母ハンナと浮気中。
- 妻:カタリーナ・ニールセン…ヨナスの学校の校長。
- 長女:マルタ・ニールセン…高校生。ヨナスと1年前に付き合っていた。現在はバルトシュの彼女。二人の間で揺れ動く。
- 長男:マグヌス・ニールセン…高校生。マルタの弟。
- 次男:ミッケル・ニールセン…奇術師フーディーニに憧れる11歳。
- 父:トロンテ・ニールセン…元記者。
- 母:ヤーナ・ニールセン
- 弟:マッツ・ニールセン…1986年に行方不明に。当時12歳。
- 祖母(トロンテの母):アグネス・ニールセン…夫を亡くし、1953年にトロンテを連れてヴィンデンに移住。
ドップラー家
- シャルロッテ・ドップラー…警察署長。一連の事件の捜査を指揮。
- 夫:ペーター・ドップラー…診療所勤務(経営?)。ヨナスの主治医。1年前にゲイが発覚し、シャルロッテとは家庭内別居状態。
- 長女:フランツィスカ・ドップラー…高校生。ヨナスの同級生。
- 次女:エリザベート・ドップラー…耳が不自由。
- 義父(ペーターの父):ヘルゲ・ドップラー…かつて原子力発電所で働いていた。認知症で介護ホームに入所している。左耳が潰れている。
- 義祖父(ヘルゲの父):ベルント・ドップラー…元原子力発電所所長。足が不自由。
- 義祖母(ヘルゲの母):グレタ・ドップラー…浮気を告解。
- 祖父*1:H・G・タンハウス…時計屋。『時間の旅』を執筆。
ティーデマン家
その他
- 謎のフードの男:アタッシュケースを持ち、レジーナのホテルに宿泊。ヨナスに荷物を届けさせる。
- ノア神父:シャルロッテの次女エリザベートに時計を渡す。背中に刺青がある。
- エリック・オベンドルフ:2019年の最初の行方不明者。
- ウェラー:警官。シャルロッテの部下。眼帯をしている。
洞窟での失踪事件の後、ヨナスは謎のフードの男に話しかけられる。彼はヨナスの父親が命の恩人だと語った。彼から届いた荷物により、父ミハエルの秘密を知ったヨナスは衝撃を受け、真実を確かめるために洞窟の奥深くへと向かう。
一方、ウルリッヒは洞窟の中に原子力発電所のドアがあることに気づき、行方不明になった息子が発電所の敷地に入ったのではないかと疑う。また、マッツの事件との関連を見い出し、1986年当時の捜査記録を調べ直す。発電所で働いていたヘルゲの当時の行動に疑問を持ち、介護ホームで詰め寄った。誰かを阻止しようと徘徊するヘルゲを追いかけるが、見失い、洞窟をさまよう。真実へとたどり着くものの、ヨナスとは異なる道へと迷い込んでしまった。
一方で警察署長のシャルロッテは、事件の前後に鳥が墜落して大量に死んでいたことから、1986年の事件との関連を直感する。マッツが行方不明となった前後にも、やはり鳥が死んでいて、少女だったシャルロッテはそれをスケッチしていた。ウルリッヒからの報告や、夫のペーター、その父親のヘルゲの言動をもとに推理を進め、ヘルゲの小屋近くの地下室を訪れる。
物語は2019年だけでなく、1986年へ、さらに1953年へと広がってゆく。それぞれの時代のエピソードが進行するにつれ、謎が少しずつ解けていくが、それらは互いに干渉し合いながらループしている。
全体を通した雰囲気は、音楽が渋いし、美術の趣味がクラシカルで良い。レジーナのホテルの内装や調度品は、正統的で格調の高さを感じさせるし、ヨナスの家の壁紙などもかわいい。タンハウスの時計店や彼の製作する機械も雰囲気がある。
一方で人間関係はかなりどろどろしている。特にウルリッヒのダメっぶりが際立つ。ハンナもやりすぎとは思うが、女性目線からするとウルリッヒがダメすぎる。そんななか、ピュアなヨナスが清涼感を与えている。
まだまだ謎も多い。ざっと挙げてみる。
- なぜヨナスの父ミッケルは自殺したのか。
- 突如現れたアレクサンダーは何者なのか。
- 5歳のヘルゲは、この後どうなるのか。
- マッツはどうなるのか。
- ノアは何者で何を企んでいるのか。
- ウルリッヒの祖父は誰か。
- ペーターはヘルゲと血の繋がりはあるのか。母親は誰なのか。
- 思わせぶりな、ウェラーの眼帯やフランツィスカの鳥のネックレスには、何か意味があるのか。後で拾われる伏線なのか。
最終話となる第10話は見応えがあった。演出も、重厚感があってドラマチック。アメリカドラマのような派手さではないが、その分シナリオの秀逸さが際立つ。第1話の謎が解けつつも、シーズン2に向けた期待と謎がふくらむ内容だった。ラストは、これまでとはがらりと異なる、新しい局面の始まりを感じさせる。シーズン2の製作はすでに決定しているそうなので、完成が待ち遠しい。
『ブルー・マーズ』(上・下)
- 著者:キム・スタンリー・ロビンスン
- 訳者:大島豊
- 出版:東京創元社
- ISBN:9784488707071
キム・スタンリー・ロビンスンの火星三部作、ついに完結篇の『ブルー・マーズ』が邦訳されたようです!発売日は4月21日とのこと。一作目の『レッド・マーズ』の発行が1998年なので、実に19年…。二作目『グリーン・マーズ』にしても2001年発行で実に16年…。やっと完結です。ずっと待ち望んでいましたが、もう翻訳されないと思っていたので、嬉しい驚きです。他の続篇が邦訳されず完結していないSF作品も、これに続いて欲しいと思います。
どうやら『レッド・マーズ』はTVドラマ化が検討されていて、当初は2017年1月に放映される予定だったようです。今回『ブルー・マーズ』が邦訳されたのも、それが影響していたのかもしれません。しかしTVドラマ化は、製作が一時停止している模様。TVドラマもぜひ観てみたいものですが、スケールが大きい作品なので、映像化は大変だと思います。
http://www.cinematoday.jp/page/N0081518
さすがに前作から時間が経ちすぎて、これまでのストーリーはすっかり忘れてしまいました。主人公達がやたら口喧嘩していた印象しか残っていません。火星のテラフォーミングをリアルに描いたとして、当時は評価が高かった作品でしたが、火星の実際の映像を見ることができるようになった現在でもまだ通用するのでしょうか。前作を読み返して、発売を待ちたいと思います。