『天冥の標II 救世群』
一転して、2巻目は現代とたいして変わらない近未来を舞台としたパンデミックSF。タイトル通り、「
致死率の高い伝染病がパラオの島で発生した。最初に発生したニハイの村では、ジョプ以外の全員が死亡した。どうやらその感染源は6本脚の小動物クトコトだった。生き残ったジョプの移動につれて他の島でも伝染病が発生する。アウトブレイクの知らせを受け、医師の児玉圭伍と矢来華奈子はプーロッソル島へ向かった。二人はこの伝染病が他の地域へ広まることを防ぐために奮闘する。
このウィルス性疾患は、《冥王斑》と名付けられた。感染者の多くは亡くなったが、少数ながら回復する人々もいた。日本人の高校生
1巻との落差がすごい。これが28世紀までどうつながるものなのか。千茅と青葉の友情が印象的。