原寸大はでかかった

 『装甲騎兵ボトムズ』に登場するスコープドッグを1/1サイズで造られているkogoro氏(なんでも作るよ。)の展覧会を見てきました。他のロボットに比べると小さいイメージのあったスコープドッグですが、立体物として実際に目の前にあると、鉄の素材の重量感もあって、ものすごく大きいイメージがありました。


 アニメではあれがローラーダッシュで突進してきてましたが、あんな鉄の塊が突進してきたらすごく怖い。コクピットのドアなんかも重そうで、間違って足なんか挟まれたらつぶれてしまいそうです。コクピットの位置もけっこう高いので、確かに膝屈伸しないと乗り込めない感じ。スコープドッグでこの大きさなんだから、ガンダムなんてむちゃくちゃ大きくて手のひらに乗るなんてとても怖くてできないし、マクロスみたいに街そのものが変形するのなんてとんでもないだろうなぁ。


 ボトムズは好きなアニメだったのですが、それはストーリーの面白さと、主体獲得のためには神さえ殺すハードボイルドぶりが気に入ってたからで、メカには正直言って興味はありませんでした。しかしこうして見るとなかなかかっこいいですし、鉄の質感やオイル臭さといった雰囲気は、確かにボトムズの重要な要素のひとつです。


 それにしてもこんなロボットを実際に造ってしまうなんて凄いです。大きさや重量の持つ存在感は圧倒的だし、鉄の錆びた感じもいい味出しています。片方の肩は赤く塗ってほしかったとちょっと思いましたが。これ以外の作品もなかなか雰囲気があって良かったです。