『4000億の星の群れ』

あらすじ

超光速航法により銀河系へと進出した人類は、いま謎の異星人と交戦状態にあった。その正体は、いっさい不明。わずかな手がかりは探査隊が発見した、驚嘆すべき科学力で改造された惑星だけだった。奇妙な生態系を持ち、地球を含む近隣星系から何百万年も前に絶滅した動物が棲息するこの惑星こそ、敵が遺棄した植民惑星ではないかと考えた軍部は、謎を解明すべく、テレパシー能力を持つ天文学者ドーシー・ヨシダを派遣するが…。

カバーより

 地球外生命体とのファーストコンタクトものだけれど、どちらかというと、異世界でのサバイバル的要素が強い。主人公が生まれ持ったエンパシー能力ゆえに人間嫌いで、可愛げがない。設定では日本人の二世となっているけれど、日本人から見るとぜんぜん日本人的な思想ではなく、むしろ逆をいっていると思える。