死と生

 親戚に不幸があったため、帰省していました。ちょうど仕事が忙しいさなかだったので、荷造りをする暇もほとんどなく帰省。当初は当日に飛行機で行こうと思っていたのですが、葬式をとり行う家は私の実家からさらに山奥に入ったところで交通の便が悪く、とても間に合わないので結局最終の新幹線で前日に帰省しました。田舎に帰るといつも思いますが、車がないとほんとにどこにも行けません。


 とはいえ、以前に比べると新幹線がずいぶん早くなり、便利になりました。以前はきっかり5時間かかっていたのですが、3時間半で行けるようになり、最終便も5時台から7時台へと変わりました。おかげでずいぶん助かりました。


 久々に親戚一同集まり、さらに、知らない遠い親戚も集まりました。親戚が多すぎて把握しきれません。戦時中の苦労話なども披露され、生活が苦しくかなり苦労があったことを聞きました。ちょうどある本で広島県蓮如などの真宗の影響が色濃かったために間引きが少なく、そのため食べて行けないので海外への移住が多かったと書かれていたのを読みましたが、そう言われてみればそのとおりで、移住した親戚の話なども聞いていたものでした。


 いっぽう、1年ぶりに妹の子供にも会いましたが、早いものでしゃべるようになっていました。他の子供に比べてもかなりしゃべるらしく、一人で興味のあることを見つけては、歌ったり踊ったりと忙しそうでした。妹はなかなか上手に子育てをしているようです。子供を観察することで、何をどうしたがっているのか、どういう感情で今いるのかをちゃんと理解しているのはさすがです。また、上手に手助けをしながらも、一人でできることはやらせ、やりとげた達成感を持たせるのがうまいと思いました。


 それにしても、生命というのはどこからどう来てどこに去っていくのか、本当に不思議です。