『果しなき旅路』

あらすじ

【ピープル・シリーズ】女教師ヴァランシーが赴任したのは、谷間のゴーストタウンさながらの鉱山町。そこで掟に縛られ、隠れるようにして住んでいる人びとこそ、じつは、遠い星からの難民、超能力さえもつ〈ピープル〉だった――ヘンダースンが故郷をうしなった者の悲しみ、同胞愛を謳いあげた連作短篇の長篇化。

目録より

 自分達の惑星から脱出し、地球に不時着してひっそりと地球人に交じって生き続ける宇宙人を描いたオムニバス。宇宙人はいわゆる超能力が使え、そのために地球人から迫害された過去を持ち能力を押さえ付けてひっそりと暮らしている。しかし次第に地球人の協力者もあらわれ、自分達の能力を有効に利用しながら共存することを考えはじめる。また、地球人との混血や地球人の能力者も仲間として加わりはじめる。


 作者が女性で情景描写が美しい。しかし宇宙人なのになぜキリスト教の敬虔な信者なのかが私にはよくわからない。それに、そもそも宇宙人は一目で地球人とは異なると思う。