『スノウ・クラッシュ』
- 著者:ニール・スティーヴンスン
- 出版:早川書房
- 訳者:日暮雅道
- ISBN:4-15-011351-3
- お気に入り度:★★★★☆
- 著者:ニール・スティーヴンスン
- 出版:早川書房
- 訳者:日暮雅道
- ISBN:4-15-011352-1
- お気に入り度:★★★★☆
表紙のイラストなどもポップだったため軽い作品かと思ったら、意外としっかりとしたSFとなっていて、スピード感にあふれていて面白かった。ラップミュージックが似合いそうだ。
ヒロは在日韓国人の母親とアフリカ系アメリカ人の父親を持ち、父が第二次世界大戦で日本から略奪してきた刀と脇差を所有している。仮想空間のアヴァターにもヒロはそれを持たせている。
彼のかつての恋人の結婚相手が仮想空間のメタ・ヴァース内でウィルスにやられ、現実世界でも言語機能を破壊されてしまった。仮想空間から現実世界へ作用を及ぼす悪質なウィルス、スノウ・クラッシュ。しかもプログラマーやハッカー等に影響を及ぼすという。ヒロはこのメタ・ウィルスを蔓延させようと目論む宗教団体を阻止しようと、大型ハーレーを乗りまわす巨漢レイヴンを相手に、刀を振り回してメタ・ヴァース内を疾走する。
宗教は本来ウィルス性のもので、脳内に